犯人は・・・あなた(たち)だったんですね・・?【暴露】

こんにちは!とこたんです。

私は20歳から25歳手前までアニメ業界で働いていました。

今回は今まで公にはしてこなかった話をぶっちゃけたいと思います。

とこたんだよ☆よろしくね☆

さてさて、何をぶっちゃけるのかと申し上げますと・・・・・・

作画崩壊

についてぶっちゃけます。

作画崩壊とは、「アニメ作品の作画クオリティが、秩序を失い、著しく低下している様相」を指す言葉である。

Wikipedia

その前にとこたん情報です。

とこたんの経歴
  • アニメの専門学校卒
  • 背景美術専門でキャラクターのうしろの背景を制作してる人
  • 現場約5年のうち5年目に最初で最後の美術監督を共同でしている
  • 結婚を機にフリーランスに転身
  • 背景歴トータル16年中11年が在宅
  • 現在はゲーム業界からの仕事しか請けてない
  • 3年前離婚してからアニメの仕事ほぼ請けられなくなった(単価とスケジュール問題で)

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神のみぞ知るセカイ

実は私、こちらの作品のテレビアニメ1期まで、美術監督を同期と共同でしていました。

以下 第1期のOP動画です。

知っていますか?観たことありますでしょうか?

神のみぞ知るセカイ』(かみのみぞしるセカイ、英題:The World God Only Knows)は、若木民喜による日本のラブコメディ漫画作品。

テレビアニメは2010年10月より、テレ東京ほかにて放送され、翌2011年4月からは第2期『神のみぞ知るセカイII』が放送された。第1期と第2期は分割2クールとして放送された。

Wikipedia

あらすじ

数々の女の子を攻略してきた天才ギャルゲーマー桂木桂馬は、二次元がだ~い好き。
そんな彼のもとに現れた悪魔少女エルシィは、桂馬に「駆け魂(かけたま)」の捕獲を依頼する。
駆け魂は人間の心の隙間に憑依するため、取りつかれた人間の心のスキマを埋めないと捕獲することができない。
それにはターゲットを口説き落とし、キスをする必要があるのだった。

2Dの落とし神、桂木桂馬の(主にギャルゲー理論による)リアル女攻略が始まる…。

ニコニコ大百科

これに関して触れている記事も別でありますので覚悟を持って興味あればご覧ください(長いので)

私はこの作品の美術監督をする以前、超受け身で平社員をしていました。

ずっと何をしていたかというと

  • 原図整理(描いてもらう用に背景の線画を描き起こして指示入れする作業)をひたすらしていた
  • 社内で捌ける簡単な背景をPC作成していた
  • 作品中何枚かだけ絵を描く機会は少し設けられていた

実は、実際に色を使って絵を描く時間は、他の職人さんの会社とは違いとても少なかったと思います・・・。

自社でがんがん描いているようなとこの同じ5年目の人と自分は、背景レベル的には結構差がついてるんじゃないかなーと心配してたよ?

普通なら、この状態で美術監督って私的にはあり得ないんじゃないかな?と思っていました。

が、会社の方針なんかもあって、社内にたくさん美術監督がどんどんと増えて数人の社内スタッフと海外勢と国内外注スタッフの力を総動員して作品を回す。

というスタイルが次第に確立されて行っていたので、その波に乗っかって私も上にあげられたのだと思っています。(現在は社長引退により当時の会社は解散しています)

私はこの作品の美術監督をする以前、1年間くらいは、社長が美術監督の作品のスタッフに配置され、実際絵を描いて指導を受けていました。
もちろん私は見込まれていたんだ!!とも思っています。笑

ちなみに2度だけでしたが以下の作品で絵を描く機会をいただき社長から直接指導を受けていました。

↑途中から手伝ってました

↑とこたんがポスカラ(手描き)でも絵を描いた最後の作品(以降フルデジタル作業に移行しました)

社長元気にしてるかなぁ?何年も連絡してないから気になるなぁ。

とこたんめっちゃあの社長好きやねん笑
笑顔の可愛さ抜群の癒し系なんだよ?笑

このような流れを経て私は美術監督として配置されました。

実際、ある程度描けて知識もついていれば美術監督自体は問題なくこなせはします!

まあ、何事も挑戦して失敗を繰り返して少しずつレベルアップしていくものですからね。
機会は早かったですがとてもいい経験になり、任命していただき大変ありがたかったと思っています。

その年に辞める予定だったからタイミング的にも運が良かった!!!
強運の持ち主なのだ!!!笑

うむ。間違いない。

前置きが長くなりましたが、では早速次の動画をご覧ください

ハードルでかくね?

動画の 1:00のところで流れています。

これ見てびっくりしました・・・・。

ちょ!!!!これ見たことあるんだけど!!!!記憶にあるんだけど!!!

グラウンドと人の対比参考

確かに、キャラクターに対してのハードルでかすぎだし、1コース幅何メートルあるねん!ですよねぇ。

この出ているカットに関して、背景さんのお仕事はハードルとキャラクター以外の「茶色い地面+白いライン」のみの作成です。

このような簡単な背景は、社外には出さず社内で完結させるのが日常でした。

私は当時、

グラウンド~!いいね!いいね!らくちんだね~!PC作業はかどるねぇ!!

なんて思いながらさっさかPC作業で作れちゃうものを捌いていました。

作ったやつ同期が最終チェックしてくれてました☆

このように、共同の美術監督で下に1名~2名くらいは社内スタッフがついているものの、私の「はやく終わらせないと納期がヤバい」という強迫観念がMAXに働き、簡単にできるものは自分からすぐに終わらせてすっきりさせる☆

ということを繰り返していた作品です。

忙しすぎて作画崩壊

本来、週1ペースで放送されるアニメ作品は放映が始まるとスケジュールがどんどんと厳しくなっていき、時間不足で満足するレベルまで絵を直しきれない。(&人手不足)

ということが多発していきます。※放送後にDVD用にちゃんとリテイクがあって直すんですよ

なので、このように作画崩壊といわれる状態が起こるのです。

しかし!!!!

この神のみぞ知るセカイに関しては、違います。(断言!!!)

1話目です

実はこの作画崩壊と言われているシーンが登場する話数は第1話なのです。

1話目は納期がヤバい!!!なんてことはそうそう起こりません。

アニメ放映が始まる前の作業だからです。
スタートする前までに数話ストックがある状態でスタートしています。

そして特に1話目は気合が入っているので隅々までチェックされています。

しかしなぜ!?なぜ・・・こんな世間で作画崩壊と言われてしまうカットが出てしまったのでしょうか。

演出で印象的に見せたいんだ!?

この作品、コメディ要素も強く、作中背景がイメージ背景になるシーンがよく登場していました。

イメージ背景とはキャラクターのうしろが現実的な描写ではないものを言います。

イメージ背景の参考

このように作中で現実的ではない描写が度々あり、メリハリを利かせた演出のある作品となっていました。

また、監督さんはとても優しい方でしたが、実務歴5年目そこそこの当時24歳の若造以上にたくさんの作品に関わってきていたベテランの方でしたので

背景に対しても「メリハリ!!ここもっとあかるく!!!」

なんて感じで、当時の本業背景の自分たちなんかより背景の魅せ方をとてもよくわかっていたように思います。笑

こうして指摘を度々受けていたので、言われたことをただただ素直にこなしていたら怒られない☆指摘されない☆と学んでいったため

  • 思考停止気味
  • なんかおかしいかもしれないぞ?と疑問さえ浮かばなくなった
  • うん!これは演出なんだよね☆きっとそうなんだ~!

こういった考えからキャラクターと背景を見比べてなんかここおかしくないですか?

なんて疑問も投げかけることなく真面目にレイアウト通りきっちり作業を進めていたのです。

実際、ハードルを倒してひっくり返ってしまった少女に周りの生徒たちが駆け寄るカット、

ここは印象的に見せたいカットでした。

ハードルにひっかかって倒れてしまう!!!これは重要アクシデント!!!という強い思いがこんな誇張された表現になってしまったんだと思います。

  • ハードルのせいでひっくり返ったんだから!!!という強い思い込み

これが根底にあったため、画面的には全体的なぱっと見の見栄えバランスはオッケーなので、誰も気づくことなくスルーされちゃっただけだと思います。(確認とれないのでわかりませんが絶対そうです)

本来なら背景を描く際、もちろんキャラクターもレイアウトで入ってきており、何かおかしいぞ?と思えば制作進行さんに問い合わせして、確認してもらう等するものなのですが・・・
私も気づきませんでした☆(同期も☆)

よし!茶色と白い線だけやで!簡単やで!!よし!オッケーやで!!!

  • 我らはハードルのサイズに合わせて地面と白線に全集中や!!!!

話題になって掘り出される

当時この発見をした時、やば!!!と思いはしましたが・・・このようなメリハリを大事にしていた作品でもあったので、一瞬頭の中に演出なのでは?という思いもよぎりました。

しかし冷静に考えてみると、どう考えてもここの背景はグラウンドでリアル背景。
イメージ背景ではない。

なのでコミカルを狙っているわけではないのです。

つまり、演出でわざとハードルでかすぎにしてるというわけではなさそうなのです。

この作品でリアルな背景のカット中にこれわざとですよ!という特別演出があったことが今までなかったのでそうだと思います。

しかし、このようにして作画崩壊で取り上げてもらえたのは逆にありがたいのではないか?

と今では思っています。

それがきっかけで作品を観てもらえるチャンスも増えるからです。

どうですか?私が当時どんな考えで作業をしていたか、という背景まで聞かされたらちょっとはどんな作品かなぁ?と興味が湧きませんでしたか?

湧きますよね!?笑

おい、そこのきみ!

神のみぞ知るセカイ

これを機に観てみるんだ!!

新たな視点で楽しく観れるんじゃないかしら?

もしかして監督・・・これ狙ってたの?だとしたら策士ですな。

神のみぞ知るセカイは2期もありますが、会社を辞めた後からは逆に受け身で100%描く側になったので、そのままノーマルスタッフとしてお手伝いしています。

以上、背景さんの立場から新たなアニメ視聴者を増やすことに貢献出来たらいいな~という思いで、ぶっちゃけ話をさせていただきました☆

これ話しても誰も損しないよね?損するんだったら指摘して!笑

読んでいただきありがとうございました!

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