こんにちはー!元アニメ業界出身の背景イラストレーターのとこたんです。
とこたんです~約5年間アニメ業界の現場で働いてました!
今はフリーランス歴12年目!
ずっと家で背景だけ描いて生計を立てています。
今回は私の資料棚の紹介と共に、仕事で参考にしている写真集を、使える順にランキングで紹介します!
(次回は背景イラスト画集のランキングを作ろうと思います。)
- アニメ・ゲームの背景美術に関わる人
- 使える参考資料が知りたい
- 同業者がどんな資料を持っているか見てみたい
アニメ・ゲーム背景描きの資料棚を公開
今回本棚載せるために著作権のことが知りたくて弁護士ドットコムに330円支払ったし!笑
- 背表紙だけなら問題ない。
- タイトルは短すぎて著作権の対象になることが滅多にない。
- 本のタイトルには著作権は発生しない。
とのことで安心してマイ本棚をこの度公開いたします!
そもそも画質悪くてよくわかりませんね?笑
雰囲気で感じ取ってください☆
あ、同じの持ってる~!って思ってもらえると嬉しいです。
同業者さんは結構同じの持ってるのではないでしょうか。
さて、この手持ちの資料の中で写真集のみピックアップして
以下、参考資料マイベスト3をそれぞれ発表します!
それではいってみよー!
【夜景】参考資料ベスト3
第1位
サイズが縦13cm×横19cmとコンパクト。
ページがめくりやすい!やわらかい!よく曲がる!
漫画コミック本よりほんの少し大きいサイズです。
持っていて全く疲れない資料です。
ライトアップの夜の街とか建物、結構描くことあるよね?
この本一冊に、いろんな場所のライトアップ写真があるのでとても参考になります。
水辺含む建物風景があるのもポイント高し。
光の反射の仕方をすごく学べます!
光と闇のメリハリが人の心を動かすんだなぁと深く感動できる写真集です。
- 写真点数の多さから
- コンパクトで持ちやすく開きやすくストレスにならないから
- 水辺が多い等、場所に特化しておらず、バラエティ豊かで空港まで入ってたからダントツ1位
第2位
サイズが縦22.5cm×横26.5cmでA4サイズの紙くらいの大きさです。
割と大きめで表紙が柔らかいので、開きっぱなしでも本が閉じることがありません。
サイズが大きめなので写真も細かい部分までよく見えます!
クレーンが写り込んでいたり、コンビナートも収められているので、メカ物を描く時にも参考にできる資料です。
アニメで港町を描く機会が多かった時に買ってます。
海の港の細かい部分、俯瞰とか・・・説得力出すのにこういった資料必要ですよねぇ。
こちらは夜の水辺の街に特化してるって言ってもいいのではないかなと思った写真集です。
- 写真が1位のものより少ないから
- 水辺の街に特化しているなぁと感じたため
- 開いたまま本が閉じないのは最高なので2位!
第3位
サイズが縦20cm×横22cmとコンパクトで、薄めでやわらかいので手に取りやすい写真集です。
近未来的な建物を描く時・メカ系を描く時に参考になります。
ガン〇ム系やってる人は参考になりそうです。笑
空港の外にある強い光を発するナイター照明の光が、どのくらい地面を明るく照らすのか?!
なんてこともこの本でよーくわかります。
- 夜の空港特化型の本だから
- 実用的なのは1位と2位の本だと思ったため
- 空港のシーンを描くならとてもいい資料
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【日本国内】昼の参考資料ベスト3
第1位
サイズが縦21cm×横29.7cmのA4サイズ。
表紙が柔らかく開きっぱなしでも閉じにくく、とても良いです。
サイズが大きいので航空写真ですが細かい部分までよく見えます。
国内の地方都市の俯瞰描くならこれ一冊あれば十分じゃないかな。
ってくらいいい参考になる写真集です。
航空写真は普段実際目で見ることが難しいのでこの一冊があると重宝します。
アニメでめんどくさい背景がとこたんとこに来ていた時に買った一冊です。
悩むんですよ。俯瞰、苦手なんですよ、俯瞰。
やめてください、俯瞰。
俯瞰、、、嫌いです、俯瞰。笑
- 実際目で見ることが難しい航空写真の特化型写真集だから
- 港町だけではなく、浜辺の海沿い等いろんな海沿いの構造がわかるから
- 田んぼ・山・川と街それぞれの境目がどうなっているかよくわかって勉強になるから
第2位
縦25.7cm×横18.3cmのB5サイズです。
結構重みがありずっしり感があります。
1位の本よりは開きっぱなしがきついです。
人物も一緒に写っているので、物のサイズ感がわかりやすいです。
街中の通りは街路樹や横断歩道の白線、車線もたくさん載っているのでとても参考になります。
白線って結構迷いますよね?1車線の幅に横断歩道の白い線って何本なの?とか。
こちらはアニメの背景をやっていて、「街中細かいとこは描き手におまかせね~っ」
て時にとても役立つ資料です。
- 建物はググればたくさん出てくるし、その辺歩いても参考を見つけやすいため
- 都内に住んでる人は特に日常でいくらでも写真に収められるから
- 人物も載っていることで物のサイズ感が分かりやすいという点で2位!
第3位
縦19cm×横13cmで漫画コミックよりやや大きめサイズです。
表紙は柔らかいですが、縦長の小型写真集なので開きっぱなしにすることはできず、すぐ閉じてしまいます。
街中の中景のビルを描く時に役立つ写真集です。
街中描いててビルの形がワンパターンになりすぎ問題をこれで解決できます!
ただ、いろんなビルがあってそこから選ぶのが難しいです。
優柔不断だとどのビルを参考にするか迷う時間が発生します。笑
- 本を開きっぱなしにすることが困難だから
- 建物はググればたくさん出てくるし、その辺歩いても参考を見つけやすいため
- ビルの雰囲気レパートリーを増やすにはこの一冊はとてもよいと感じた
このように、昼間の建物なんかは今ではグーグルマップのストリートビュー等ググればいくらでも出てくるので、国内の建物系はあえて本を買うまではしなくてもいいかなぁ?
というのが今の心境です。
しかし、第1位の海沿いの俯瞰だけはググっても鮮明ないい資料が出てこないので、イチオシです!
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【日本家屋】参考資料ベスト3
第1位
縦25.7cm×横18.3cmのB5サイズです。
結構重みがありずっしり感があります。
開きっぱなしがきついですが片面に重りを乗せれば問題ありません。
この一冊で基本の日本家屋はオッケーかなと思いました。
- 現代の日本家屋の瓦屋根の建物背景を描くならこれが一番参考になると感じたため
- 和室内のカーテン・家具・掛かっている額等の小物が何気にいい参考になるから
- 窓のスライドする部分等細かいところまで観察可能だから
第2位
縦25.7cm×横18.3cmのB5サイズです。
結構重みがありずっしり感があります。
開きっぱなしがきついですが片面に重りを乗せれば問題ありません。
時代物を描く人は持っておきたい一冊です。
現代を対象としていませんが、瓦屋根の構造がよくわかるので、
一般日本家屋を描く時の参考にもなります。
- 日本家屋の瓦屋根のある建物背景を描くならこれが一番参考になるから
- 屋根の裏や屋根を上から見た写真もありわかりやすいから
- 神社・寺は屋根裏の細かい装飾部分が不鮮明でわかりにくいので2位!
第3位
縦18.3cm×横18.3cmの小型正方形サイズです。
開きっぱなしはできません。
2位で紹介した【新背景カタログカラー版5 時代物編】の神社・寺の屋根裏の細部の骨組みをこちらで確認できます。
補足的な感じで持っておくと便利です。
- 各部名称が書かれてはいるが、フリガナがふってないものも多々あり、漢字が読めないから
- フリガナがローマ字で書かれてあり、読みにくいから
- 漢字が読めなさ過ぎて頭が混乱するので3位!デザイン参考としてはとてもよいです
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【西洋メルヘン】参考資料ベスト3
第1位
縦24.2cm×横18.5cmのおおよそB5サイズです。
結構重みがありずっしり感があります。
開きっぱなしはきついです。
この写真集、見ていてわくわくします!!
水辺の街って結構描くことが多かったので、こちらの資料はとても参考になりました。
また、ヨーロッパのオレンジ色の屋根瓦の様子や煙突、出窓なんかも大変参考になります。
ハウルの動く城の舞台になった街も収録されています。
- 実際一番仕事で役にたった写真集だから
- ゲーム背景でファンタジー系を描く機会がある人にもおススメできるから
- 想像を膨らませやすい街写真の詰め合わせだと思ったから
第2位
縦24.2cm×横18.5cmのおおよそB5サイズです。
結構重みがありずっしり感があります。
開きっぱなしはきついです。
1位のかわいい世界の村と同じ種類の本です。
こちらの方が1位の本よりも引いて撮った写真の数が多い印象です。
- 1位の「かわいい世界の村」より寄り気味の建物が少なかったから
- しかしヨーロッパ以外の台湾・モロッコ(砂漠の街)もあるからバラエティ豊かでいいと思った
- 漁村参考ならこちらの本がいいが実用的度は1位の本の方が個人的にはあるから2位
第3位
縦25.7cm×横18.3cmのB5サイズです。
結構重みがありずっしり感があります。
開きっぱなしがきついですが片面に重りを乗せれば問題ありません。
目で見て楽しむという資料ではありません。
カラフルさは皆無です。笑
天気はほぼ曇りなのでわくわく感はゼロです。
- 西洋ファンタジーの建物・室内・街の通りはこの一冊で十分参考になるのでランクイン
- 個人的にはイメージを膨らまして線画から考えて背景を描く場合の資料としては役立つ
- 写真の彩度が平均して低く、見ていて寒くなるので3位にしました!笑
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【自然物】参考資料ベスト3
第1位
縦19.5cm×横20cm
漫画コミック本を正方形にした感じのサイズ感。
開きっぱなしは無理ですが、薄めで柔らかい本なので手持ちストレスはありません。
アルプス系の山の参考はこの本で決まりです!
山の凹凸の観察をするのに大変よい資料です。
- ヨーロッパ系、ファンタジー系作品の山参考にこの本が一番役立ったから
- ゲーム背景で描く山で一番役に立ったのはこの本だったから
- アニメ・ゲームで山は避けて通れない!実用的なので1位に入れました
第2位
縦24.2cm×横18.5cmのおおよそB5サイズです。
結構重みがありずっしり感があります。
開きっぱなしはきついです。
アニメでよく出てくる、海と島と砂浜沿いの街、
プラス船着き場の写真もアリ、構造がめっちゃ参考になります。
自然物だけではなく、引き気味の日本家屋を描く際にもとても役立つ写真が複数あります!
- 基本引き写真なので、アニメ背景で言う「BGオンリー」向けだなと思ったため
- 自然と共に写っている日本家屋が何気にいい参考になるため
- これを描く時の参考に!という特化型の本ではないため2位にしました
第3位
縦15cm×横15cmの正方形サイズ。
本が小さく、曲げることが難しいので開きっぱなしにすることはできません。
これは庭の花壇とか、鉢植えの花をどうするか悩んだ時に開く本です。
花の色の配色を考える時も参考になります!
- 細かい部分は写真が小さいためよくわからず、花自体は遠景ではっきり観察できないため
- 花の配色やバランスを考える人向きの本だと思ったため
- しかし花を何にするか悩んだ時にパッと開いてためになるのはこの本なので3位
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【廃墟】参考資料ベスト3
第1位
サイズが縦21cm×横30cmの大型本です。
開きっぱなしができるので参考資料として見やすいです。
手持ち廃墟本8冊中、1位にこれを選びました!
こちらの本は室内の汚れ方・ひび割れ方・壁の剥がれ方参考として非常に使える写真集です。
- 写真が大きくて細部まで観察しやすいから
- 廃墟写真集だとボロボロの瓦礫だらけや物が散乱している写真が多いのですが、こちらは大きく崩壊していない小奇麗な廃墟室内が多く、壁紙・塗装の剝がれ方やヒビの入り方、材質による朽ち果て方の違いを観察しやすいため実用的!
- 物が散乱しすぎていない廃墟室内が多いので、建物構造も参考にしやすく一石二鳥!
第2位
縦23.2cm×横19cmのおおよそB5サイズです。
開きっぱなしはできません。
こちらの本は瓦礫参考・建物外観壊れ方参考として非常に使える写真集です。
- アニメの戦闘シーンで建物が壊れた時の参考になる外観写真が多数あるから
- コンクリートと木材が混ざった瓦礫が多く、瓦礫参考にとてもなるから
- 1位のものより瓦礫や建物外観廃墟が参考となるが、色彩加工写真も多く参考にできる写真が限られるため2位!
第3位
縦24.2cm×横18.5cmのおおよそB5サイズです。
開きっぱなしはきついです。
こちらの本は天井を壊したい時に参考になる写真集です。
窓ガラスの割れ方参考としても使えます。
- 室内に小物も多いので参考にするものを決めないと目移りしてしまうから
- 天井が壊れている室内が多く、天井から壊すならこの本はとても参考になるので3位!
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【その他】参考資料ベスト3
他、買ってよかった資料をピックアップします。
第1位
縦27cm×横21.2cmのA4サイズくらいで大きめです。
ずっしりと重みがあります。
この本、同業者仲間からおススメされて買いました!
美術設定を描く人には特に参考になる資料だと思います。
そうでなくても建物を描く際、説得力のある絵を描けるようになる知識を得ることができます!
- 見て楽しめるだけではなく、建築の知識までついてしまうから
- 背景を描くには説得力がとても大事になってくるから
- こんなに実用的な本はなかなかないと思ったため1位です
第2位
縦17cm×横19cmで小型サイズ。
こちらの本は街中の俯瞰を描く際役立つ写真集です。
アニメでは高速道路走行シーンもありますよね。
高速道路の構造に説得力を持たせる際、こちら非常に役立ちます。
- 高速道路を描く機会が限られるから
- 道路の白線とか車幅とかテキトーな背景にならないようにするために使える資料だから
- 道路だけではなく街のビルデザインやビルの屋上が観察できるのがとても良いので2位!
第3位
縦18.5cm×横23cmの小型サイズ。
こちらの本は工場シーンで大活躍する写真集です。
アニメやってた頃2作品で工場描いた記憶がありますが、参考になりました!
- 工場のシーンを描く機会が限られるから
- 工場外観を描く際は大変役立つが、工場内観写真はないので3位!
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紹介した本まとめ一覧
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さいごに
今回手持ちの資料の中から厳選しました。
この記事を作成するにあたり、手持ち資料を全て見返して頭を悩ませました。
時間めっちゃかかってます。笑
どなたか他にもいい写真集あったら教えてほしいです。
本屋に行くと写真画集コーナーにずっと入りびたるタイプです
また、ここで写真集を紹介していますが、私はこういった本を
- 使うためにある
- 観賞用ではない
と考えて購入するので、新刊でない限りいつも新品の本ではなく中古で買っています。
本屋で中身を見て、Amazonで検索かけて、かなり安く売られていた場合そちらでポチリます。
資料として使うのであればそれで全く問題ありません!
リンク先飛んでもらうとわかるのですが、中古だとかなり安く手に入ります!
また、フリーランスの方でしたら資料本は経費扱いになりますので、気軽に購入できると思います♪
安く手に入れてたくさん本を使いましょー!
使わないと意味がないですからー!!!
以上、何かしら参考になれば幸いです。
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