こんにちは!とこたんです。
タイトルの通り私はアニメ業界で働いていたことがあります。
この業界に入ったことがきっかけで、私は完全に「場面緘黙症」を克服することができました。
場面緘黙症とは何ぞや?という方は以下の記事を先にお読みいただければ幸いです。
今回はどうしてアニメ業界が「場面緘黙症」を克服できる場所になったのか解説していきたいと思います。
どうしてアニメ業界がよかったの?
結論から先に言うと、
アニメ業界はおとなしい人が大半だったから
です。
私はずっと学校で喋れないことで逆に目立ってしまうことに怯えて学生時代を過ごしていました。
学生時代は喋れないことで
「あ!って言ってみて」
「喋らないと何も伝わらないぞ!笑」
と大勢の前で言われることがよくありました。
そのため、逆に目立ってしまいどんどんと不安が高まりますます声を出して喋ることが不安でできなくなっていました。
学校にはちょっとおとなしいな。くらいの子は少しいても、私みたいな全く発言できない+無表情な子がいなかったので余計に目立っていたのかもしれません・・・。
アニメ業界では平均しておとなしい人が大半だったので、喋れなくても目立たなかったのです!!
喋らない人をいじるような人も一人もいませんでした。
無駄に不安感を高められるような刺激がないので、それが克服の場としてよかったのだと思います。
アニメの専門学校に入ったことから始まる
私はアニメ業界に入るため、アニメの専門学校に通いました。
アニメの専門学校に入学して以来、私は少しずつ喋れるようになっていっていました。(克服真っ最中)
以下に専門時代の緘黙レベルを書いている記事もあるのでよかったらご覧ください。
実は、上記の記事では触れませんでしたが、私が通ったアニメ背景科(13人)の中には、私以外に場面緘黙症が2人いました・・・
そのうちの1人は一番仲の良かった一回り上の女性でした。
一番仲良くなった彼女は、過去、場面緘黙症だった
- 常に笑顔
- 見た目も可愛らしく愛嬌がある
- 喋るととても面白い
- 穏やかでおとなしめ
- 安心感がすごい
- クラスメイトから年上なのに可愛がられて人気者
何故彼女が場面緘黙症だったと分かったのかというと、
二人きりだとなんでも話せる間柄になったため、意を決して
私、高校まで学校で喋らない子だったんだよ
と打ち明け話として話せたことがきっかけです。
すると彼女は実は・・・と過去のことを話してくれたのです。
なんと彼女は、私よりもひどく、家の中でも学校でも喋れない場面緘黙症どころか全緘黙の経験者だったのです・・・。
この時の衝撃は今でも忘れられません。
ずっと私だけ学校で喋れないんだと思っていたからです。
(ちなみに「場面緘黙症」という単語を知ったのはもっと後の23歳頃でした)
クラスの男の子が場面緘黙症だった
クラスの中には男子生徒が4名いました。
そのうちの1名、Y君は教室で先生から話しかけられても頷くだけで、声を全く出しませんでした。
- 2年間無表情
- 2年間クラスの中で誰が話しかけても声を出さない
- 小さく頷く程度
- 無言で折り紙を折っていた
- 何も見ないですごい立体折り紙の作品を作り出しているから何者?!って思った
私は彼のことをみて、過去の小学校時代の「学校で一言も喋らない&無表情だった自分」と重ねました。
彼の心の中が不安でいっぱいで喋れないんだ、ということも理解していました。
だからといって話しかけたり何かその場で言うことは自分はまだできない状態だったので、ただただ見守るだけで心の中でずっと応援していました。
Y君、私きみのことおかしいとか思わないよ!
大丈夫だよ!私もそうだったよ!
何故彼が場面緘黙症だな、と思ったのかというと
背景科のクラス以外の場所では普通に喋っていたのを目撃したからです・・・・!
アニメ業界の打ち上げパーティー
私は東京の背景会社に勤めてからもずっといつも通りの自分を表現できず苦しみ続けていました。
特定の誰かと二人っきりだといつも通り喋れるのに、どうしてもそれ以外の場面だと喋れなくなってしまうのです。
しかしある場所で人間観察をしていたらそれがだんだんと緩和されるようになっていきました。
それがアニメ業界の打ち上げパーティーの場だったのです。
アニメ業界は、作品が終わるごとに作品の打ち上げパーティーがありました。
そこには作品に携わったスタッフたちが集まります。
そのため、人が多く集まる分、多くの学びがありました。
これを楽しみに毎日がんばってたよ!
何か景品が当たるかもしれないからね!
声優さんたちも来るし!
- キャラクター動かすアニメーターさん
- キャラクターに色を塗る仕上げさん
- キャラクターの後ろを描いてる背景美術さん
- アニメに音をつける音響さん
- 撮影さん
- 制作進行さん
- 声優さん
- その他監督さんやらなんやら偉いひとたち笑
- 制作に関わった人は皆呼ばれます
沢山人が集まる中で、不思議と集団の空気感が異なっていました。
アニメーター・仕上げ・背景さんたちは隅っこの方や集団で固まって地味めな恰好で大体静かにしています。
アニメーターさんは特にジーパンとかトレーナーとか仕事そのままでやってきました!みたいな人ばかりです。
声優さんたちとはテンションから格好までオーラが違うので確認しなくても一目瞭然でした。
私はその裏方スタッフさんたちの様子を観察することで、あることに気付いたのです。
私はこのことから、アニメ業界自体が仲間がいっぱいのホームなんだ。と思えるようになりました。
これだけおとなしい人が多いってことは・・・
私みたいに場面緘黙症を克服しようと頑張ってる人がたくさんいるのかもしれない!!
そんな視点で見るようになりました。
自分だけじゃないんだ!!!
こう思えたことで、自分自身の内面の不安にだけ注目することから、周りだって私と同じように不安を感じているんだ
と視点を広げることができました。
まとめ
- アニメ業界は基本的に内向的でおとなしい人が多い
- 似たようなテンションの人が多い環境だと無駄に刺激を受けないからコミュ障の克服をする場としてはうってつけ
- 自分だけじゃないんだ、と思えるようになる環境に身を置くとだんだんと改善していく
- 環境は選んだ方がいい
ということがたまたま進んだアニメ業界に入ったことでわかり、私は少しずつですが、
自分だけじゃない!みんな不安になる時は同じ!みんなそうなんだ!
と思うようにすることを心掛けていたら場面緘黙症含め、コミュ障を完治させることまでできました!
最後に
日本のアニメがこんなに発展してジャパニメーションと言われるようになったのは、このようなおとなしい観察力の高い人たちがたくさん集まっているからなんだ。
日本って観察力が高い人の集まりなんだね!!
日本人!!最高!!!笑
みんな仲間だね!
私の個人的な体験談ですが、何かしら参考になれば幸いです。
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